はじめに
これまで私は hyakumasa-works.com
という独自ドメインを使って、自身の学びや技術ログをブログとして記録していました。
このドメインはXserverのキャンペーンで取得した「永久無料ドメイン」でしたが、運用を続ける中でいくつかの話題が見えてきました。
なぜドメインを切り替えようと思ったのか
課題1:ドメインの移籍が不可能
Xserverの永久無料ドメインは他社への移籍ができない仕様です。AWS上でブログを運用している中、ドメインだけがXserverに残ってしまい、構成的に煩雑でした。
課題2:実象的には無料ではない
ドメイン自体は無料とされていても、Xserverのサーバー契約を続けなければ維持できないため、実象的には毎月のコストが発生していました。
【比較例】
- Xserver維持費:月1,100円 x 12ヶ月 = 年間 13,200円
- AWS Route 53ドメイン:
hyakumasa-tech.com
の場合、年間 1,700円程度 - 違い:年間 11,500円の前準削減
少なくとも長期の運用を見込むと、AWS側に統一した方が利点が大きいといえます。
課題3:構成をAWSに統一したい
現在、ブログは AWS Lightsail 上の WordPress で動作しています。管理・運用の効率を考えると、ドメインもAWS内に統一した方がシンプルかつ安全です。
新ドメインの選定と取得
これらの話題を解決するために、新たに選んだドメインがこれです:
hyakumasa-tech.com
選定基準
hyakumasa-
:個人識別を継続-tech
:技術系ブログ、ポートフォリオ用途を明示.com
:信頼性と永続性
Route 53でのドメイン取得手順(詳細)
- AWS マネジメントコンソールにログイン
- 「Route 53」サービスを開く
- 左側の「ドメインを登録」をクリック
- 希望のドメイン名を入力(例:
hyakumasa-tech.com
)し、検索 - 利用可能であれば「カートに追加」→「続行」
- WHOIS連絡先など必要な情報を入力
- 支払いを完了して登録
- 数分〜数時間で登録が完了し、通知メールが届く
DNS設定:Lightsailと新ドメインを組み合わせる
Aレコード(ルートドメイン)
- 名前:空白(または @)
- 種別:A (IPv4 address)
- 値:Lightsail の静的IP
CNAMEレコード(www対応)
- 名前:
www
- 種別:CNAME
- 値:
hyakumasa-tech.com.
旧ドメイン(hyakumasa-works.com)の無効化
Xserver側のDNS設定削除
- DNS管理画面にて、
hyakumasa-works.com
に設定されていたAレコードを削除 - 削除後は「サイトが存在しません」またはXserverの初期画面が表示
Lightsail側の確認
- SSH接続してBitnami環境にログイン
- 以下コマンドで旧ドメインの記述を検索:
sudo grep -i works /opt/bitnami/apache/conf -r
ServerAlias
やServerName
などにhyakumasa-works.com
があるファイルを編集し、該当行を削除- Apacheを再起動:
sudo /opt/bitnami/ctlscript.sh restart apache
独自ドメインでのブログ公開確認
最終的に、以下のURLで WordPress ブログが正しく表示されることを確認:
http://hyakumasa-tech.com
こののち、Let’s Encrypt による SSL 設定や HTTPS 対応、リダイレクト設定を行いました(別記事にて紹介予定)。
おわりに
Xserverの永久ドメインは一見するとお得に見えますが、前提になる月額サーバー契約は無視できず、少しずつコストが重なっていきます。
それらを考慮して、AWS側にドメイン管理を統一することで、構成も管理もシンプルになり、予算を把握しやすい環境を実現できました。
今後は hyakumasa-tech.com
をベースに、技術メモや検証ログを発信していきます。
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